あなたは大丈夫?家の暑さがイライラの原因に?~夏の住まいの温熱環境を考える(前編)

健康で快適に暮らすための夏の「住まいの温熱環境」を考えるをテーマにお届けします。今回は前編です。

いよいよ夏本番、昔より暑い日が多くなっていると感じている方はいませんか?
「日本」と「住まい」の現状をデータから紐解きます。

日本の夏は昔より暑い

気象庁が発表した3ヶ月予報によれば、2018年7月~9月の平均気温は、北海道から沖縄まで全国にわたって平年より高い確率が50%以上となっています。つまり、2018年夏は全国的に気温が高くなる猛暑になりそうです。

ここ数年、毎年「平年よりも暑い」と聞いているような気がしますが、実際、昔と比較して日本の夏は暑くなっているのでしょうか。

気象庁が発表しているデータをもとに、1900年以降の東京・大阪の真夏日(日最高気温30℃以上)と猛暑日(日最高気温35℃以上)の年間日数をグラフ化してみました。

 真夏日・猛暑日の年間日数変化  (出典:気象庁データより)
真夏日・猛暑日の年間日数変化  (出典:気象庁データより)

1900年からの変化を見ると、真夏日(日最高気温30℃以上)と、猛暑日(日最高気温35℃以上)共に、年次によって違いはありますが、増加の傾向にあることがわかります。

日本の家は暑かった!

では、夏の暑い日、あなたの家の室温は何℃になっているのかご存知でしょうか?

下記のグラフは、築9年(2009年竣工)の一般的な戸建住宅(平成4年省エネルギー基準レベル)の真夏の室温の推移を表したものです。

ある戸建住宅の夏の室温と外気温の一日の変化<sup>(*1)
ある戸建住宅の夏の室温と外気温の一日の変化(*1)

*1:千葉県柏市、在来木造2階建 省エネルギー対策等級3(平成4年省エネルギー基準)レベル 計測日(2015年7月31日~8月1日)

夏の夕方(17:40)2階の寝室は、なんと37.9℃にもなっていることがわかりました。

この住宅の寝室は、西向きに窓があり、日中カーテンは閉めて過ごしていたとのことですが、窓からの西日の影響、家の中の熱気が2階にこもったことにより、外気温のピークよりも遅れて、夕方最高室温に達しています。

この家のような室温の推移は決して珍しいことではなく、夏、2階の居室は暑い!というお宅は多いのではないでしょうか。

家の中が暑くてイライラする人は5割も!

快適空間研究所で実施した生活者に対するWEBアンケート調査(*2)からも、夏、家が暑いと感じている人が多いという実態が推測できる結果が出ました。

7割以上の人が「帰宅時、家の中がもわっとして暑い」(「当てはまる」+「やや当てはまる」)と感じていることがわかりました。
また、49.7%の人が「家の中が暑くてイライラする」(「当てはまる」+「やや当てはまる」)と回答しています。

夏の家の環境について
夏の家の環境について

日本の夏を快適に過ごすために

家が暑くてイライラなんてしたくないですよね。夏の暑さ対策として、すだれをつけてなるべく部屋が暑くならないようにしたり、窓を開けて通風をしたりすることが有効なこともありますし、エアコンの機能を使って、温度・湿度を上手にコントロールすることも有効です。

壁や窓の断熱性能を高めることも大事

また、住まいづくりやリフォームを検討する際は、壁や窓の断熱性能をしっかりと高めて、住まいの温熱環境を良くしてあげることがとても大切です。そうすることで、日中の暑い外気が、屋根・壁・窓等から入ってくるのを軽減させることができ、エアコンの効きもしっかりとよくなりますよ。
(参考:ネオマの家の夏季の実測データ

*2:住まいの温熱環境の実態と満足度調査:
対象は男女1192名 戸建住宅居住者 10地域(26都道府県)。 旭化成建材快適空間研究所および旭リサーチセンターが、「あたたかい暮らし研究会」において、首都大学東京 建築学域 須永研究室、駒沢女子大学 住空間デザイン学科 橘田特任教授と共同で行った調査。詳細は、プレスリリース内容をご覧ください。