「再生可能エネルギー世界展示会&フォーラム」登壇レポート

2019年7月10日(水)~12日(金)に「第14回再生可能エネルギー世界展示会&フォーラム RENEWABLE ENERGY 2019」がパシフィコ横浜にて開催されました。

そのイベントの「JCREフォーラム 分科会4(環境建築)」にて、快適空間研究所 所長 白石真二が「アンケート・訪問調査から見えてきた『住宅の断熱水準と居住者の暮らし』について」をテーマに講演を行いました。聴衆は、建築関係者が多く、関心高く講演に聞き入っていました。

アンケート・訪問調査から見えてきた『住宅の断熱水準と居住者の暮らし』について

白石は冒頭で快適空間研究所の活動と快適空間ラボラトリーを紹介し、続いて4回にわたって実施した生活者アンケートや訪問調査の内容を明らかにしました。

住まいの温熱環境の調査では、戸建住宅の居住者のほうが、集合住宅よりも温熱環境の満足度が低いことや、季節別にみると梅雨、冬、夏の満足度が低い傾向になっていることを説明しました。また冬の朝の居間の室温が16℃以下になると回答した人が全体の6割にのぼり、地域別にみると北海道は他の地域よりも室温が高く満足度が高くなっていることを紹介しました。

続いて窓ガラスのタイプによって3段階に温熱性能のレベルを分類した上で、居住者の暮らしについて比較したところ、温熱性能が高いほど家事行動が億劫ではない、部屋のスペースを有効に使える、着衣や布団の枚数が少ないなど、様々な生活の価値があることがわかったことを発表しました。

これらの調査から、温熱性能の高い住まいは以下の5つの生活価値を生んでおり、「ムリ・ムダの少ない」合理的な暮らしができていることがみえてきたと述べました。

5つの価値

・起床時、入浴時、睡眠時に不快でない
・家事や行動が億劫でない
・室内での着衣・布団の量が少ない
・寒さを解消するための手間が少ない
・空間利用の無駄が少ない

なお調査結果から、家を建てる前に温熱環境について調べている人ほど、冬の室温が高く、温熱環境の満足度の高い人が多くなっていることが明らかになっています。また、断熱性能、温熱性能、温熱環境といった言葉や概念は一般の生活者の認知度が高いとは言えない現状があることから、白石は「温熱性能を高めることで得られる生活価値をさらに発見し、その価値を伝えるための発信にますます力をいれていきたい」と講演を締めくくりました。

今回発表した調査内容については、本サイトでも紹介しています。詳細な調査結果については「暮らしのデータ」より各記事を御覧ください。