太陽の力と空気の性質を活かして、広い空間も温度差のない、心地いいあたたかさに

あたたかい住まいの事例 |M邸・東京都国分寺市

東京・国立駅からほど近い、ゆったりとした住宅街の一角に新築したMさん一家。この家に越して、暮らしが快適になったと話します。その鍵となったのは、冬あたたかく、夏涼しい室内の環境。ご夫婦も2人のお子さんたちも笑顔にあふれていました。

家中、温度差がなくなって、身体が楽に。生活も改善されて、家で過ごす時間が楽しくなった。

「冬の朝、目覚めてからの行動が素早くなりました。暖房のスイッチを入れてから部屋があたたまるまでの時間がなくなったんです。一日中、ほんのりあたたかくて」

引っ越して約1年半が経ち、生活にうれしい変化が様々あったとご夫婦は話します。以前住んでいたのはマンションでしたが、家の中に温度差があったそうです。とくに風呂上がり。せっかく身体があたたまっても脱衣所は寒くて、腰痛のあった奥様はその温度差が腰にはつらかったといいます。しかし、この家では 「入浴後も寒さを感じません。腰痛も気にならなくなって、とてもよかったです」。

建築設計は、快適な温熱環境の実現に力を入れている御前好史さん。実は、歩いてすぐのところに建つご主人の実家も、御前さんが20年ほど前に設計を手がけており、ご主人はその空間の快適さを体感していました。だからこそ全幅の信頼で依頼することができました。

1階はほぼ一室空間で、家族の集いの場となるリビングとダイニング、キッチンです。「天井が高くて、広々としているところが気に入っています」とご夫妻はともに微笑みます。

キッチンの前からリビング、テラスを見る。大き な開口は南向きで、太陽光がさんさんと降り注ぎ、 冬はひだまりができる。

写真はキッチンの前からリビング、テラスを見たところ。大きな開口は南向きで、太陽光がさんさんと降り注ぎ、冬はひだまりができます。

2階はプライベートな空間で、寝室と子ども部屋、廊下を挟んで浴室と洗面脱衣室、トイレなど水回り空間を配置しています。「当初は2階をLDKにすることも考えましたが、最終的には家事のしやすさが ポイントになりました」とご主人は振り返ります。たとえば買い物から戻ってきて、すぐに食品を冷蔵庫や収納棚に納められるし、2階の洗面脱衣室兼洗濯室はベランダに直結しているので、洗濯物を抱えての移動がありません。おかげで1階のリビングでくつろいでいるときに、視界を洗濯物が邪魔することもなくすっきりしているとのこと。「夏には、子どもの友だちと一緒に1階のテラスでプールパーティを楽しむこともあるんですよ」と奥様。

ふんだんに設けた造り付けの収納も、「子どもが散らかしても、すぐに片づけられます。キッチンの壁いっぱいの収納も助かりますね。マンション住まいのときに比べて調理スペースが広くなって、料理の時間が短くなりました」。ご主人も「よけいな家具を置く必要がない」ことを気に入っているとのこと。照明もシンプル。間接照明とダウンライトを組み合わせており、ペンダントライトはダイニングテーブルの上のみです「光がやわらかくて落ち着きます」。

造り付け収納ですっきり。日常的に片づけるポイントになっている。

こちらがリビングの造り付け収納。日常的に片づけるポイントになっています。

間取図

 

[DATA]
所在地/東京都国分寺市
竣工年月/2017年10月
家族構成/夫婦 + 子ども2人
設計・監理/株式会社 みさき建築研究所
施工/分離発注工事
構造・規模/木造2階建て
建築面積/52.54m
延床面積/ 101.47m2(1階:51.93m2+2階:49.54m2)
断熱仕様/UA = 0.40W/(m・K)
    屋根:充填・セルロースファイバー250mm
    外壁:外張り・ネオマフォーム 45mm、
       充填・セルロースファイバー105mm
    基礎:内断熱・ネオマフォーム 66mm
窓の仕様/樹脂サッシ、Low-E 複層ガラス
換気/パッシブソーラーそよ風、局所換気(第3種)
暖房/ロフト階:パッシブソーラーそよ風、1階床下:ファンコンベクター(東京ガスTES)
冷房/ロフト階:エアコン 6.3kW、1階:エアコン 5.6kW
給湯/ガス